- 会長ブログ かぶと塚から⑦
- ジュビロマラソン沿道の応援が凄い!
- NPO法人磐田市スポーツ協会 会長 髙橋一良
- 2025/7/8
第28回ジュビロ磐田メモリアルマラソンのエントリーが7月1日から始まった。今年は11月30日(日)にヤマハスタジアムをスタート/フィニッシュで例年通り実施される。昨年は約6500人のランナーが参加し、一昨年より15%ほど増加した。コロナ前の一時期は10000人を越える参加者だったが、一時期のマラソンブームの低下、全国的な大会の増加、参加料の値上げなどが要因で参加者はどのマラソン大会も減少傾向にある。マラソン大会の主催者は参加者を増やそうと様々な工夫をしている。
私たちのジュビロ磐田メモリアルマラソン大会もスポーツ協会が事務局となり、市内外の多くの団体、企業、学校、個人の皆様とオールいわたの実行委員会を組織し、知恵を出し、付加価値を加え、より安全で魅力的な大会を作ろうとしている。
もちろん、この大会は冠のとおり「ジュビロ磐田」という大きな柱がある。1994年にジュビロがJリーグに加盟したことを記念し、前年の初リーグ制覇を受けて1998年に始められ、我がチームを応援するという目的がある。同時に、ジュビロの全国的な知名度が「ふるさと・いわた」そのものの発信にも繋がってくる。現に、参加者は地元が一番多いのは当然としても、毎年北海道から沖縄まで全国各地から参加される方々がいてくれる。本当に有難いなあ、Jリーグのクラブが地元にあることは、凄いことだなあ、とつくづく思う。そこに静岡SSUボニータの女子選手が、静岡ブルーレヴスのラガーマンが走ったり、応援したり、顔を出してくれ、ホームタウン「スポーツのまち・いわた」をPRする。
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そして、沿道には多くの市民が応援に駆け付ける。中高校生のブラスバンド、地元有志や大学生の和太鼓、消防団のラッパ隊、ボランティアによるエイド・給水に加えて地元JA提供のメロン、いちごなどが配布される。ジュビロの選手たちもランナーをハイタッチで迎える。このハイタッチに対して、実は「ロータッチ」というものがある。ハーフの5キロ付近と5キロの途中の2か所、幼稚園児が疲れの出た選手たちを沿道で可愛い声援を送りながら、ランナーとハイタッチならぬロータッチをするのである。これがランナーたちに力を与える。ランナーによるマラソン大会の評価、感想を集めた「ランネット」というHPには、子供たちの可愛い応援を含む沿道の市民の大声援が有難かった・走る力をもらったという声があふれている。
コロナで大会が中止され、幼稚園の皆さんの応援が出来なかった時期があり、なんとか復活させたいと願っていたところ、磐田私立幼稚園協会の皆さんが令和5年度の第26回大会から協力をいただけることとなった。その原動力になっていただいたのが、私立幼稚園協会会長であり、学校法人龍の子学園理事長の座光寺明先生である。先生はその時の様子を静岡新聞「読者のひろば」への投稿文で次のように報告されている。
『スタート時間から15分を経過した頃、先頭のランナーが見えました。先頭争いをしているからタッチはしてくれないだろうなと思っていましたが、わざわざ沿道に寄って園児たちにタッチをしてくれました。その後は何百人というランナーが「ありがとう」と言いながらタッチをしてくれました』
そして感想として『子ども達に「大人の頑張っている姿」を見せるのは、とても良いことだと感じました」と綴っている。
もちろん第27回大会も継続して「ロータッチ隊」が市内4園を中心に、幼年消防クラブも加わり、沿道に登場してくれた。このように子供たちを初め、市民の沿道の応援はランナーには最大のおもてなしとなり、様々な形でマラソンに関わってくれているボランティアの皆さんの思いはランナーの心へしっかりと届き、ジュビロ磐田メモリアルマラソンの評価を高めている。
今年は3キロの順位、タイム関係なしの「ファンラン」部門も設けられたので、より気軽に参加できる大会だ。黄金期のレジェンドもトークショーなどで顔を見せてくれる。
ぜひとも、ランナーとして、スタッフとしてあなたも参加されることをお願いします。