2月24日(土)、ジュニア世代の競技力向上や、子どもたちへの魅力発信に取り組む、
静岡県のドリカムスタート事業「卓球クリニック」が磐田卓球場ラリーナで開かれた。
指導に当たったのは、デンソー女子卓球部。日本卓球リーグ実業団連盟などで活躍する
選手3名が駆け付け、市内の小中学生80名余りとその指導者に、基本技術や練習方法
を指導した。
この事業は平成23年から始まり、10年以上の歴史がある取り組み。2023年度も
バレーボールやアーチェリー、ソフトテニスなど、8種目を12回に分け県内各地で
開催されている。
デンソー女子卓球部で注目を集めたのは「赤江 夏星(あかえ かほ)」選手。先日の
全日本選手権では、ノーシードでありながら、準々決勝でパリオリンピック出場が
決まっている平野美宇選手を破り3位入賞を果たしている。指導者からは、「あこがれ
のトップ選手から直接指導が受けられる環境を作ることが我々の役目」ときっぱり。
子どもたちも自分の弱点を明確に伝えそれを克服しようとする姿勢が見られ、すでに
アスリートとしての片りんを見た感じがした。
一流選手は教え方も上手で、打点の高さを少し変えるアドバイスをした直後に、
今まで入らなかったスマッシュが入るようになるなど、早い動きの中でもポイントを
捉えるところは、さすがトップアスリートである。
後半は、アスリートとの1本勝負。赤江選手を打ち負かす子どもたちも現れ、選手も
思わず苦笑い。会場の観客からも大きな拍手が贈られていた。
終始和やかな雰囲気で進んだクリニック、この中から全日本のトップレベルで活躍
する選手が生まれることを期待したい。
3月14日(木)