8月12日(土)

日本初の迫力を体験!「車いすツインバスケットボール大会」

令和5年8月12日(土)、第19回磐田市長杯 車いすツインバスケットボール大会が、磐田市アミューズ豊田で開催されました。
この大会は、重度障がい者である四肢麻痺の方の車いすバスケットボールで、日本で 始まった競技です。今回は、関東選抜、東海選抜に岐阜エクスプレス、静岡バリアーズの 4チームによる熱戦が繰り広げられました。
“ツイン”とは、ゴールが2つあるという意味です。通常のゴールの手前に低いゴールが置かれ、障がいに併せて3つのショット方法を駆使することになります。戦略としては、低いゴールのすぐ横まで行ける赤ハチマキの選手にパスをつないで効果的に得点しようとする攻撃側のチーム、それを阻止しようとサークル手前でブロックする守備側のチーム、車いすがまともにぶつかり合うシーンは迫力満点で、衝撃で車いすに固定するベルトが 外れる選手もありました。  
決勝戦は、初戦を勝ち抜いた東海選抜と関東選抜が激突、後半残り2分余りで関東選抜が同点に追いつくと、そこから互いに点を取り合う一進一退の展開となりました。一時、関東選抜が逆転するシーンもありましたが、最後は序盤から終始試合をリードしてきた 東海選抜が40-36で優勝しました。  
また、今回は大会に合わせて「インクルーシブスポーツ体験」が行われ、「ボッチャ」、 「アキュラシー」、「車いすスラローム」、「車いすバスケットボールシューティング」の 4種目に挑戦しました。「インクルーシブ」とは、障がいの有無や年齢・性別等を問わず、誰もがよりよい生活を送ることができる社会を目指そうとする取り組みで、スポーツを 通じて“誰もが共に楽しめる”を体験していただきました。
講評の中でも、「チアリーディングの演技に、試合が終わったばかりで息が上がる選手が 温かい拍手を送ってくれた」や、「“車いすに乗ってのシュートがこんなにも難しいのか”と感じながらも“これって楽しい”」と思ってくれた中学生のエピソードが紹介され、 インクルーシブへの浸透につながるものになったと思います。
大会開催は4年ぶりとなりましたが、高校のバスケットボール部・中学生など、今回も多くのボランティアが支えてくれました。いつものようにタイムアウト時に選手をうちわで仰ぐシーンに加え、荷物運びを手伝う中学生に感謝の言葉を掛けてくれた選手など、 お互いが良い関係を築くことができたのではないかと思います。
今大会を盛り上げていただきました選手のみなさま、早朝からの準備や交通誘導に当たられたボランティアスタッフのみなさま、可愛い声援を送っていただいたキッズチアリーディングの子供たち、本当にありがとうございました。
また、来年の大会も多くのみなさまのご支援・ご声援をお願いいたします。
みなさま、お疲れさまでした。ありがとうございました。

<大会結果>

  • 優勝     東海選抜チーム
  • 準優勝    関東選抜チーム
  • 3位     静岡バリアーズチーム
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